SCC2019開催報告

最終更新: 1月13日


2019年12月21日(土)に、日本青年館ホテルにて、Sports Coaching Conference 2019が開催されました。


SCJ Conferenceから名称を変更後、初開催となったSports Coaching Conferenceですが、14名のご登壇者と133名の参加者(オンライン配信を含む)が一同に介したイベントとなりました。


過去2回よりも、さらにスポーツ指導にフォーカスした内容を提供したいという想いから企画してまいりました。


本記事では今回のカンファレンスをダイジェストで振り返ります。各セッションの書き起こしや詳細は後ほど追記し、SCJのfacebookやTwitterページにてご紹介します。今しばらくお待ちください。


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◆基調講演

『変革と行動』〜日本スポーツ節目の時〜

・小澤 隆生氏(ヤフー株式会社 取締役 専務執行役員 最高執行責任者(COO))

・中竹 竜二氏(公益財団法人日本ラグビーフットボール協会 理事)


圧倒的なトーク力に会場の全員が引き込まれた基調講演でした。アンケート結果でも後述する戸田和幸さんのセッションと並び、満足度が非常に高いセッションとなりました。


小澤さんの今までのビジネスの経験を踏まえて『先行事例を調べて、エッセンスを抽出して、小さく実験し、大きくやる。』という『成功を生む法則』についてPaypayやトマト祭りのエピソードを交えながらお話頂きました。


施策のテスト設計に関しては、非連続の成長の可能性がある施策を生み出すためのテストを行うことが重要であると。「本当の成功は、成功か失敗か迷うようなものではない」というメッセージが印象的でした。


スポーツ指導に携わる方が普段聞かないような、相当スケールが大きいビジネストークだったからこそ新しい気づきがあったのではないでしょうか。



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◆セッション①-A

『経験や勘ではないこれからのコーチング』

〜選手としてプロキャリアのないプロ野球コーチに学ぶ〜

・藤田 和男氏(横浜DeNAベイスターズ バッテリーコーチ)

・山本 隼也氏(一般社団法人 スポーツコーチングJapan)


本セッションでは、これまでのプロ野球コーチのキャリアの常識を覆したとも言える、プロ野球界で唯一無二の藤田さんのキャリアからスポーツ指導を紐解きました。 そして、自分がやったことや出来ることを教えることがコーチングではなく、選手の成長のために自分も成長し続け、学び続けるなければいけないということを、高い意識を持って体現されていた藤田さんにセッション参加者も刺激を受けたと思います。


「人は、振り返りからしか学ぶことができない」という言葉が印象的なトークには、ゴール設定と振り返りを愚直に繰り返されていた姿に明日からの行動のヒントが凝縮されていました。



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◆セッション①-B

『ブラック部活動改革』

〜指導者の学び方とスタイルの確立〜

・霜村 誠一氏(桐生第一高等学校 元ラグビー日本代表)

・外池 大亮氏 (早稲田大学ア式 蹴球部監督)

・藤森 啓介氏(公益財団法人日本ラグビーフットボール協会 リソースコーチ)


このセッションはブラック部活動改革というテーマで桐生第一高等学校を花園に導き、現在BBT大学に在籍している霜村さんと就任1年目で早稲田大学ア式蹴球部を優勝に導いた外池さんからブラック部活動にならない為の指導者の学びとスタイルについてお話しいただきました。

お二人とも選手に強制するのではなく、質問をすることによって相手に問いかけ選手たちに判断、決断をさせるような方法で主体性を育む取り組みをしていました。その理由としてスポーツを通じてその後の社会に通じるような人材になってほしいとの願いがあり、勝利以外に目的、ミッション、大義をしっかりと持つことが人を育て、クラブへのエンゲージメントを高めることができると話していました。加えて指導者として人間関係構築のために褒めることや良いプレーのなぜを問いかけてあげるような行動をしているとのことでした。

ブラック部活動にならないために指導者としてそのスポーツだけでなくあらゆることを学び続けることや信頼関係、人間関係の構築をするためのアプローチなど多くの参加者にお二人からの話からヒントがあったと思います。




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◆セッション②-A

『これからの野球コーチングを考える』

・大家 友和氏(横浜DeNAベイスターズ ファーム投手コーチ)

・今田 圭太氏(一般社団法人 スポーツコーチングJapan 理事)


このセッションは、従来型の経験則に頼ったコーチングではなく、新たな取り組みを行なっている横浜DeNAベイスターズファーム投手コーチの大家友和さんをお迎えして、ご自身の取り組んでいること、その取り組みの意図と意義をお聞きしました。

・練習時間に制限を与えることで、限られた時間でどのように練習に対して準備し、取り組むか ・試合や練習においてやりっぱなしではなく、しっかりと振り返り改善すること

この2点を習慣化させることを目的とし、最終的には選手自身がそれが当たり前に行えるようになれば、より長くプロの世界で活躍できる。 といったメッセージが印象的でした。

どれだけ自分自身で目標を考え、しっかり振り返ることのできる選手を育てることができるか。野球コーチだけでなく、多くの分野で活動する人に気づきのあるセッションでした。



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◆セッション②-B

『アスリートの学び方改革』

〜学ぶことで、なりたい自分に近づこう〜

・奥村 武博氏​(株式会社スポカチ代表取締役・アスリートデュアルキャリア推進機構代表理事)

・白崎 雄吾氏 (株式会社ビジネス・ブレークスルー執行役員)

・古田 京氏 (慶應義塾體育會蹴球部 元主将)


このセッションでは特徴的なキャリアを歩む奥村さんと古田さんをお招きし、なぜプロ野球選手現役引退後に公認会計士として返り咲くことができたのか、そして

その「成功」に再現性を持たせることはできないか。

「アスリートはスポーツだけやっていればいい」という価値観はなかったのか。などを、会場から質問を拾いながらフリートークで掘り下げていきました。


印象的なトーク内容はやはりテーマにもなっている「学び」に関する内容でした。


「学び」とはいわゆる勉強のように新しい情報を得るだけでなく、『情報収集・内省・想像・検証という4つのフェーズを経て成立する』


そして「目標」と「目的」を分けることで、真に主体的に行動し、挑戦を続けることができる、という話をしていただきました。テーマ名こそアスリート向けに見えるセッションでしたが、全ての人に当てはまる、人間の成長を考える上で本質的なセッションだったのではないでしょうか?



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◆セッション③

『これからの指導者と選手との関係性を考える』

〜選手の成長のために必要なアプローチは何か〜

・戸田 和幸氏 (サッカー解説者・サッカー元日本代表)

・今田 圭太氏(一般社団法人 スポーツコーチングJapan 理事)


サッカー解説者の戸田和幸さんをお招きしたビッグセッション。現役時代トップレベルで活躍し続けた戸田さん。 そんな戸田さんがコーチとして最初に選んだ場所は大学サッカーのCチームという環境。 そこでどのように選手と関わり、何を思って指導していたのか。 そこにこれからの指導者と選手の関係性を考えるヒントが隠されていました。

特に印象に残ったのは「選手中心」「本音で正直に向き合う」といった戸田さんのコーチ哲学でした。

特に「選手中心」という部分についてはまず選手がこの環境で何を求めているのか、そして選手たちに何をどうアプローチするのかを徹底的に観察し準備したというところが印象的でした。

また、「サッカー」という枠組みではなく「人生」という枠組みで考え、その時に今目の前にあるサッカーとどう向き合い、どう取り組むべきかを常に伝えていたというところに、今後、指導者と選手の関係性を考える上で本当に大切な要素が隠されていたように思います。多くの指導者にとって気付きの多いあっという間の60分でした。



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◆特別講演

『変革は自分から』〜Start From Yourself〜

・河野 宏子氏(株式会社コーチ・エィ:海外新規事業開発本部 コーチ)

・中竹 竜二氏(公益財団法人日本ラグビーフットボール協会 理事)


特別講演では『変革は自分から』と題して、株式会社コーチ・エィより河野さんをお招きしました。ビジネスコーチングにおいて日本のリーディングカンパニーであるコーチ・エィだからこそ持っている知見やノウハウをシェアして頂きつつ、キーメッセージはやはり「どんな人でも、何歳でも変わることができる」というものでした。


組織におけるコミュニケーションは、人体と似ている。一箇所悪い部分があるだけで、機能が低下してしまう。というメッセージも印象的でした。


そして『皆さんは、明日から何か1つやるとしたら、何をやりますか?』という問いかけでクロージングした本セッションは、25分間とは思えない濃密なトーク内容となりました。



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いかがでしたでしょうか?


ご来場頂いた皆さま、ご登壇者の皆さま、当日のボランティアスタッフの皆さまに感謝申し上げますとともに、今後ともSCJの活動を応援よろしくお願い申し上げます。


今後のイベントについては、こちらのリンクからもご紹介しています。是非ご覧ください。









Quick Link

​一般社団法人スポーツコーチングJapan

代表理事:中竹 竜二

​         理事:今田 圭太

                       中村 亘

メンバー:石渡 圭輔

     村松 圭子

     杉原 倫子

     吉崎 詩歩

     山本 隼也

     藤森 啓介

     古賀 正信

     別府 駿一

     溝渕 暉

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